oh....... "すべてはモテるためである"

 

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)

 

 ■簡単なまとめ

AV監督である著者がもてるための方法というか、心構えというか哲学というかについて書いた本。

この手の本は(私のイメージだと)大体こうすれば女は落ちる!みたいな、いやそんな女いねぇだろ!っていう層を狙ったナンパテクニックについて書かれてるのだが、本書はそんな小手先のこと全く触れず、まずモテルってどういうこと?といった定義から、それじゃなんで君がもてないとおもう?

 

気持ち悪いからだよ!

 

っという、ふつうの人が目をそらし続ける事実を指摘してそこからどう考えてモテル人になるかについて書いた本。

 

モテ本というよりは、自分の人生振り返る本

 

■ 感想 確かに自分気持ち悪いぞ・・・・・

 

著者が指摘するモテない理由である”気持ち悪い”に心当たりあり過ぎてビビる。同時に以前よりは気持ち悪くなくなっていると自己を振り返ると思うのだけれど全然モテないので、まだまだ人から見たら気持ち悪いんでしょう。実際こころあたりあるし。

 

著者は”気持ち悪さ”は各々が子供のころに親からつけられる”心の穴”が原因であるとしていてそこから個人個人の”気持ち悪さ”がにじみ出てきてるという、一方その心の穴と向き合い、自己を受容できるようになると、その””気持悪さ”がその人の魅力になるという。

 

よくネットで「※ただしイケメンに限る」という言葉を目にするが、二人の人が同じことをしても受け取られ方が全く違うのも結局、”心の穴”と向き合って自己受容できてるかの差なのかもしれない。

 

この本を読んで自分の今までの異性との接し方やらを振り返って考えてみると、あぁ~確かにこれは気持ち悪いっすね・・・・・・・ってなる。

 

”心の穴”は親につけられるものなので、その点ですべての恋愛は親子関係のやり直しのような一面があると著者は指摘する。

 

自分を振り返って感じた気持ち悪さも無意識のうちに親が自分にしてきたようなコミュニケーションを相手に対してしてることに起因することに気づいた。

 

私の親は物心ついたころからずっと喧嘩していて、自分の子供を本当の意味で見ないで、自分の中になる子供像を一方的に押し付けてくるような親だった。

 

私は四人姉弟の2番目なのだが姉は高校から寮に入り下の子の面倒をほとんど見なくてよかったのに私は面倒を見ることを常に求められたし、他の姉弟となにかあると大体私が悪いことにされた。このことについては親も成人してから私なら大丈夫だろうという勝手な判断で私をスケープゴート的に使ってたらしい。しかもその後のフォローは一切なし。

 

自分の希望を言ってもそれが親の持つ理想像から離れていたら却下されるし、その理造像から離れてるのはお前のせいだ。といった感じのコミュニケーションで必然私は10歳のあたりから親に親としての役割を求めるのを諦めた。

 

この本を読んで気づいたのは、今まで気づかぬうちに自分の中の異性像を勝手に作り上げてそれにコミットするようにふるまっていたということ。結局わかってもらえないからそのくせどこか距離を感じさせる。

そんなコミュニケーションをしていることに気づいしまった。具体例はあんまりなので出さないが実質的な黒歴史の発見である。

 

ともかく、自分のコミュニケーションの癖を見つけるいい機会になったことは間違いない。

今回自覚した欠点はちょっとずつ直して、うまく自己受容できて、それで魅力的な人間になって。。。。。。。

 

結婚したい・・・・・・・(渇望)

 

働き方について考える ”僕は君たちに武器を配りたい”

 

僕は君たちに武器を配りたい

僕は君たちに武器を配りたい

 

 

■簡単なまとめ

 

グローバリゼーションが進む現代日本には本物の資本主義が迫ってきている。今までのように特定の企業で長く働き、その企業でしか通用しないスキルを身に着けることは大きなリスクである。

そのためこれから働く若者たちにこの真の資本主義を生きていくための武器を配りたい。

 

といった内容。

 

マッキンゼー出身で現在はエンジェル投資家として活躍している著者が投資家として活動してきた経験から、これからの本物資本主義を生き抜くために、本物の資本主義とはなにか、なぜ今のままではだめなのかを解説したのち、投機ではなく投資家として、状況に応じて臨機応変に対応を変えるゲリラ戦を仕掛けることを進めている。

 

■感想 高学歴コモディティとして

 

就活をしていたとき以下のことふと思った。

 

・なんで、一回大学受験という選別を通過したのにもう一回おんなじ奴と同じように選別をうけるの?

・いくら高学歴といえども所詮現段階では代替の効くコモディティでしかない

 

この二つの思いがきっかけとなってこの本を読んでみた。特にコモディティでしかないことは特に強く感じた(内定のオファーの内容にほとんど交渉の余地がないことなどから)ので、働くうえでいかにコモディティから抜け出すかを考える上で参考になる。

 

著者はコモディティから抜け出すために、マーケターになる、イノベーターになる、リーダーになる、インベスター(投資家)になる、の四つの選択肢があるという。

 

どの生き方を選択するかは、個人の選択であるがゲリラ戦をしかけるという観点でいうならば、状況に合わせてこの四つをうまく使い分ける必要がある。のでこれからはこの四つの生き方を学びながらキャリアを考えていく必要がある。

 

てか、職種の特性上この四つの生き方は求められるので、そういう意味では自分の選択は間違ってなかったのかなと。

 

ただ、この本でも述べられてるように、その会社でしか通用しないスキルではなくなるべく広い範囲で使えるジェネラルなスキルを身に着けるように気を付けよう。

 

未来の日本? ”恋と嘘”

 

恋と嘘(1) (講談社コミックス)

恋と嘘(1) (講談社コミックス)

 

 

 

恋と嘘(2) (講談社コミックス)

恋と嘘(2) (講談社コミックス)

 

 

 

恋と嘘(3) (講談社コミックス)

恋と嘘(3) (講談社コミックス)

 

 

 

恋と嘘(4) (講談社コミックス)

恋と嘘(4) (講談社コミックス)

 

 

■簡単なまとめ 少子化対策としての人工知能と社会に与える影響

 

国が16歳になると自身の性格や遺伝などから最適なパートナを紹介して、多くの人がその紹介された相手と結婚する世界でのお話。

 

主人公が15歳の時から話が始まり、ずっと好きだった子がいて告白してその女の子も主人公のことが好きだった。両想い!完!

 

とは、ならず。16歳になって国から「ほらお前の許嫁だよ!」っと違う女の子を紹介される。科学的に相性が証明されてるからそっちの女の子も気になっちゃって.....的な三角関係を描くラブコメ

 

メインの3人のラブコメも面白いですし、主人公の友人はホモみたいだし、自分の相手が決まってる世界での社会事情など見どころ沢山の続きが気になる作品です。

 

 ■ 感想① 実はありえない設定ではない 

 

一つ前の記事で紹介したNEXT WORLDつながりで、友人から紹介された漫画。普通にストーリも面白いしキャラもかわいいしマンガとしてもおススメ。

 

が、このマンガの面白いところは、簡単なまとめで書いてるあるように国の規模でのいわば「お見合いシステム」があることとそれによって社会がそのシステムを前提として社会に変わっていることであろう。

 

この漫画の中だとこのシステムで紹介され結婚したカップルと自由恋愛で結婚したカップルとでは後者のほうが離婚率が高く、結婚に対する満足度も低いんだとか。あんまりにもシステムがうまく機能するものだからこのシステムに従わない人はいわばアウトサイダーとなり社会からの信用を失ってしまうまである。

 

実はこういう遺伝子や本人の性格を考えたお見合いみたいなことは現代の科学でもやろうと思えばできちゃうことで、2~30年位全国のカップルを追跡調査してビックデータを取ってしまえば、はやりの人口知能で最適な組み合わせを作り出すことは可能である。

 

実際にアメリカのズースクというマッチングサービスでは、登録するとあなたのwebブラウジングの履歴から自分の好みを把握して最適な人を提案するというサービスを行っていると以前クーリエジャポンの記事で読んだ。

 

人口の再生産という国家の基礎にダイレクトにかかわる以上、こういうサービスによって婚姻率と出生率を上げる試みはあってもいいとだろう。

 

最近の調査では20代の結婚適齢期の多くは結婚はしたいがその前の恋愛がめんどいという人が増えているのだとか。そういう人たちが科学的に保障されているパートナーを紹介されたら割と簡単に結婚してしまうかもしれない。

 

■感想② 想像力を働かせよう

 

さて、こんなお見合いシステム現実にあったらどうなるか、少し想像力を働かせて考えてみよう。新しい技術が導入されるときの定性的な影響の予測はこういう想像力を働かせることから始まる。

 

まず、ほぼすべての人がおそらく20台で結婚し、人口動態が安定するのだから子育てや結婚にかかわる仕事がオカタイ職業になるかも、一定の需要が常に見込めるんだから安定した売り上げが見込めるだろう。そもそも経済規模は人口依存する部分が多いのだから恩恵を受けるのは他の産業も同じだろう。影響の大小はあれど。

 

逆に恩恵を受けない産業は?たぶん風俗などのいわゆる性産業は規模をかなり小さくせざるを得ないんじゃないだろうか。男のほうの需要は減らない可能性があるが(相手がいると行かない、いくきっかけがないという人は肌感覚では多いけども)、女性が分かりやすく成功の確率が高い結婚を逃してまでそういうところで働くかといわれると働かないのではないのだろうか。

 

もちろん経済的に困窮して……という人はいるであろうから供給はなくならないのだろうがかなり絞られちゃうんじゃないかな?

 

別の視点で見ると、システムによって人口がコントロールされてる状態なので、人口を増やしたかったら子供をたくさん産みやすい組み合わせでパートナーが紹介されたり、その逆もあるでしょう。つまり知らず知らずのうちに国に自分たちの選択をコントロールされる可能性もある。

 

ていうか実際こんなシステム国の規模でできるの?という目で見てみると日本は民主主義の国なので、紹介はしても強制はできないとかそこらへんに落ち着きそう。

 

ただ人口動態が安定するというは国にとってすさまじいメリットなので、切羽詰まったらこういうことをやるというのも否定しきれない部分もある。。。。

 

想像力働かせようとか言っておきながら考えがまとまらなくなってきたので終わる。

 

 

 

未来を作り出すテクノロジーはどれだ?  ”NEXT WORLD―未来を生きるためのハンドブック”

 

NEXT WORLD―未来を生きるためのハンドブック

NEXT WORLD―未来を生きるためのハンドブック

 

 

■簡単なまとめ 未来予測のための最先端科学

 

”偉大なSF作家ジュール・ヴェルヌは「二十世紀のパリ」という驚くべき小説を書いた。そこには100年後の1960までに科学技術がどのようにヨーロッパを変えてしまうかが予言されていた”(本書序文より引用)

 

 

このジュール・ヴェルヌの予言はかなり正確であったらしく、月ロケットのカプセルの大きさを誤差10%で予測し、その発射がフロリダで行われることすらも予言したという。なぜ彼は100年も前に正確に未来を予測することが可能だったのだろうか?

 

彼は当時最先端の研究をしている科学者から話を聞きそれらの話を自身の中で統合することにより、100年という超長期の未来を予測したのだ。

 

では同じことを現代の我々が行うとどうなるであろうか?

 

というコンセプトで作られたのが本書である。内容は最新の科学技術を実際に研究開発を行っている人から話を聞くことによりそれに関わるエピソードや研究者の思い描く未来などについて述べている。

 

形態としては日経サイエンスに近いが、未来を作りうるという軸で集められた最新技術は圧巻の一言で科学がここまで来たのか・・・・?!っと感じさせられる技術ばかりが紹介されている。正直言ってこれもうSFの世界だよね……?

 

 

■感想 もはやSFはただの娯楽ではなくなった

 

初めてこの本を読んだときあまりの衝撃に体が震えた。高度に発達した科学は魔法と区別がつかないというが、全くそのとおりであることを痛感させてくれる。はやりの人口知能関連のトピックスはやはり多く取り上げられており。

 

  • マッチングサイトをハッキングしてデータを集め、自分の理想の相手とアプローチ方法、彼女らが望むであろう話題を人口知能に教えてもらい彼女をゲットした男の話
  • 犯罪歴と環境情報をインプットすることによって刑事の勘では予測できないような犯罪するも予測する人工知能
  • 自分の作った音楽がヒットする確率を判定してくれる人口知能とそれによって歌手デビューした女性の話

 

など、非常に興味深い話が読める。ところで今挙げた上の話の中でこんなSF作品なかったけ?と思った方はいなかっただろうか?

 

一つ目の話は現在連載中の漫画恋と嘘という世界に出てくる許嫁を国が決めてくれるシステムに似てる。二つ目の話は映画マイノリティレポートに出てくる犯罪予測システム、あるいはアニメサイコパスに出てくるシビュラシステム似ている。

 

これらの漫画、映画、アニメを見たときにその世界が現実になりうると考えられた人がどれだけいるだろうか。もはやSFモノに出てくる舞台装置は空想の産物でなく実際に我々の目の前に確かに表れうるものなのだ。

 

マンガなんて、アニメなんで、映画なんてっといっていると貴重な未来について考える、未来に先回りできる機会を失ってしまう。

 

奇なる現実に比べれば、人の想像など鎧袖一触なのだ。

 

(未来について考えてどうしろって?来たる未来に対して準備できるじゃん。株とか......)

 

恋と嘘(1) (講談社コミックス)

恋と嘘(1) (講談社コミックス)

 

 

個々人の性格や趣味、嗜好遺伝などから統計的にその人にピッタリ、いわば科学的な運命の相手が16歳になると国から通知される世界が舞台。多くの人がその相手と結婚し子供を産み、円満な家庭を気づいていく、そんな世界で思春期まっただ中の主人公には好きな人がいて、でも彼女は通知された相手ではなくて......といった中で繰り広げられる三角関係が描かれてます。普通にラブコメとしても面白い。

 

 

人の人相から犯罪係数と呼ばれる、その人の犯罪を犯しそうな具合を数値化し、その数値いかんによっては警察的な人から殺されちゃう世界。絞咬さんかっこいい。

 

 

未来視の超能力者が犯罪の起こる現場、人などを予測し犯罪を未然に防いじゃう世界が舞台。みたのが10以上前でトムクルーズが主人公なことと世界観以外よく思い出せない。

 

 

筋トレしなきゃ!(使命感」) ”筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法”

 

 

筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法

筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法

 

■簡単なまとめ

 

 

twitterで大人気の著者が「筋トレで世の中の問題の99.9%の問題が解決する」ということを伝えるために書いた本。完全に精神論を述べてるのが本書の特徴。著者によれば日本の抱えている少子高齢化労働人口の減少、低い生産性といった社会問題も筋トレによって解決できる。筋トレしなきゃ!

 

普通こういう「筋トレしようぜ!」系の本って大体、筋トレすると特定の疾病のリスクが何パーセント下がるとか、スリムな体型をゲットできるとかそういう科学的な内容とか、外見の変化に対するメリットを述べることが多い印象を持っているのだがこの本は完全に精神論。たとえば著者のツイートを一つ引用すると

 

ロジカルもくそもないが、異常な説得力と著者のその人生に対する前向きな姿勢のためか本書を読んだ後、筋トレしてプロテインを飲んでいる自分に気づくだろう。

■ 感想 筋トレしなきゃ!

 

筋トレしなきゃ!

この一言に尽きる。前の記事で紹介した”脳を鍛えるには運動しかない!”と合わせて読むと科学的に運動しなければならない理由を本書を読めば、なぞの筋トレしなきゃ!という情熱を得られるのでダイエットがなかなか始められない方や、続かない方は合わせて読んでみる価値はある。

 

この本を研究室で紹介したら大ウケして、なぜか研究室でこの本がはやった。

 

ちなみに私は普段自重トレーニングを行っているのですが、スクワットの回数を本書を読んだのちに増やしました。

 

 

 

運動しなきゃ!(使命感) 脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方

 

脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方

脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方

 

 

■簡単なまとめ

 

ハーバード大学で研究を行っている著者が自身の行った研究や、それまでに発表された様々な研究をまとめ、脳科学的に運動することの重要性を解説した一冊。

 

運動することによって頭がよくなるし、うつ病になりにくくなるしQOL上がるし、老化防止されるし、むしろ遺伝子レベルで若返るし(どういう意味だ?)これはもう運動するしかありませんなぁ!っと気づけばランニングシューズを履いて走りだしてる一冊。ちなみに私はこの本を読んでから週6でランニングしてる。

 

いわゆる比較的健康な人が健康維持のために運動する予防医学的な解説のみならず、有酸素運動抗鬱剤と同じくらい鬱に効き目があるらしいこと、女性でいえば更年期障害の症状を軽減しうることなど現在困っている症状に対しても広く効くことを示している。

 

■感想 走らなきゃ!(使命感)

 

様々な角度から、運動の効能を検証し人々の生活にとって運動がどれだけ有用なものであるかを科学的に述べている本。

 

そのあまりの効能に「これはもう走るしかないな」となった私はすぐさまアマゾンで4000円くらいのランニングシューズを購入し毎日走り始めた。

 

と言っても、それまで運動をしてきたわけではなく当然体力もないので、初めは500m位から初めて、毎日30~50mずつ走る距離を伸ばしていった。

 

すると、面白いことに2km、3kmと走る距離が延びていき、最終的にはハーフマラソンに相当する距離を走れるようになった。

 

このころになると体力がついたのが自分でも明らかにわかるので、電車に間に合わない!ダッシュ!とやってもそんなに疲れないし息も上がらなくなった。普段から階段を使うようにしていたが階段で8階まで上がってもそんなに疲れなくなったのだ。

 

■ 実践してみた結果から、立ち止まって考えてみると

 

実際に運動習慣を身についてみると、運動を続けるのは全く苦ではなくむしろ走らない日は「体が走りたがっているんだ」となってるのがわかる。

 

最近ランニングを趣味にしている人は増えているらしく、ランニング関係の社会人サークル的なものにも参加して人間関係が広がった。

 

こうなってくるとみなさん不思議なもので、初めは継続距離に注目していたのに、徐々にタイムにも注目し始める。

だがタイムを追及すると当然運動強度が上がって体の負担が増す。

 

それって健康にいいのか?

 

確かにランニングをはじめとする運動は健康にいい。これはこの本で紹介している通り間違いない。だが当然やり過ぎはかえって健康を害する。

 

結構ガチでランニングやってる人は、この健康に悪影響が出るところに片足突っ込んでいる人がいるように感じた。

 

健康でい続けるために運動するのだから当然長い生涯を通して運動するべきなのだ。そうすると、タイムを追いかけるようなランニングや、ウルトラマンマラソンみたいなのって長い目で見るやめたほうがいいんじゃないか?

 

そう考えて私はきつくないペースできつくない距離(大体6km)を走るようにしている。

ちなみにこの点に関して筆者は心拍数計などの運動強度をモニタリングできるスマートギアを身に着けて自分の運動を適切に観測、管理することを進めている。

 

最近はスマートギアとそれに連動するアプリもあって自分の運動の管理が簡単なのでお金に余裕があったら私もそのように運動したい。

 

にしても、明らかに生活習慣病の予防に効果があるのだからスマートギアの普及とクラウドへの移行に伴って運動している人の保険金が安くなる(スマートギアのデータが保険会社に送信されてそれによって月々の料金が決まる)ような保険プランもこれから出ていくんだろうなぁ。

 

”考える”という技術を優しく教えてくれる ”世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく”

 

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

 

 ■簡単なまとめ

マッキンゼー出身の筆者がいわゆる問題解決の能力を身に着けられるよう、ロジカルシンキングや、いわゆるロジックツリーについて語りかけるような口調で解説している。

 

中学生にもわかりやすいように、卑近な問題(ライブの集客を増やすには?PCを買うためのお金をためるには?)を取り上げており、身近な個人的な問題について目標を設定し、問題を特定、打ち手を考えて、それらの打ち手の中でどれが良い手なのか評価して行動に移す。というのが大雑把な流れ。

 

最後に考えるだけでなく実際に行動しながら仮説を修正し、行動するというサイクルが重要であることが書かれているが

 

問題解決能力を養うための最初の一歩に最適な一冊。

 

■感想 ”考える”ことは技術だってみんな忘れてないかい?

 

研究が全く進まないので、残り少ない時間でいかに効率的に研究を行うかを考えるための助けになるかと思い読んでみた。就活対策で、有名なフェルミ推定やケース問題の本を利用したがこちらはそれらよりも分かりやすく問題解決能力を養うための最初の一歩として最適だと感じた。

 

ある程度生きてくると「もっとよく考えて!」とか「論理的に考えて!」などいろんな場面(学生だと主に研究発表会とかで)で言われるが、そういう人たちはそもそも考えることが技術だということを忘れていたりする。

 

”考える”というのが技術であるからこそ、その高度な技術を提供するコンサルティングなんて職業があるんだろうし、学校でそれを学ぼうとするのだ。

 

ところが日本の教育で教える種類の”考える”は大体が数学とか物理とか特定の分野の”考える”技術になってしまっており、「ロジカルシンキング?問題解決能力?」んなもん大学でやっておけよ。って感じで高校まではガンスルー。

いざ大学に入ってゼミなどに所属すると「え?ロジカルシンキングなんてできるでしょ?」って感じで、初めて日本人は卒論を書く場面になってこの手の考える技術に触れる。

 

が、文系は大体卒論を書く1年しかトレーニング期間が与えられないし、大学によっては割といい加減にやっても出れちゃうので、トレーニングをきっちり受ける前に社会へ行き.......というのが日本の現状だろうか?

 

だからこそこの技術をある程度習得している理系の需要が商社やコンサルといったいわゆる文系の業界でもあるのだ。当然これらの業界が理系をほしがるのはその専門知識と、数字への強さ、多様性の確保など複数の要因があるだろうが。

 

 

就活を得たからこそわかるが、少なくとも私が見た限りでは、企業はこの問題解決能力を持っている人材をほしがっている。

私自身もある個人的な問題を解決するまでの過程を自己PRにして、ESやその後の選考を通った。

 

現在の社会は様々な問題であふれてる。地球規模の問題から個人の小さな問題まで。地球規模はともかく自分の周りの問題は自身が積極的に働きかけなければ解決できない。

 

より良い暮らしを行うための最初の一歩として十分に答えてくれる一冊だ。