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”考える”という技術を優しく教えてくれる ”世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく”

 

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

 

 ■簡単なまとめ

マッキンゼー出身の筆者がいわゆる問題解決の能力を身に着けられるよう、ロジカルシンキングや、いわゆるロジックツリーについて語りかけるような口調で解説している。

 

中学生にもわかりやすいように、卑近な問題(ライブの集客を増やすには?PCを買うためのお金をためるには?)を取り上げており、身近な個人的な問題について目標を設定し、問題を特定、打ち手を考えて、それらの打ち手の中でどれが良い手なのか評価して行動に移す。というのが大雑把な流れ。

 

最後に考えるだけでなく実際に行動しながら仮説を修正し、行動するというサイクルが重要であることが書かれているが

 

問題解決能力を養うための最初の一歩に最適な一冊。

 

■感想 ”考える”ことは技術だってみんな忘れてないかい?

 

研究が全く進まないので、残り少ない時間でいかに効率的に研究を行うかを考えるための助けになるかと思い読んでみた。就活対策で、有名なフェルミ推定やケース問題の本を利用したがこちらはそれらよりも分かりやすく問題解決能力を養うための最初の一歩として最適だと感じた。

 

ある程度生きてくると「もっとよく考えて!」とか「論理的に考えて!」などいろんな場面(学生だと主に研究発表会とかで)で言われるが、そういう人たちはそもそも考えることが技術だということを忘れていたりする。

 

”考える”というのが技術であるからこそ、その高度な技術を提供するコンサルティングなんて職業があるんだろうし、学校でそれを学ぼうとするのだ。

 

ところが日本の教育で教える種類の”考える”は大体が数学とか物理とか特定の分野の”考える”技術になってしまっており、「ロジカルシンキング?問題解決能力?」んなもん大学でやっておけよ。って感じで高校まではガンスルー。

いざ大学に入ってゼミなどに所属すると「え?ロジカルシンキングなんてできるでしょ?」って感じで、初めて日本人は卒論を書く場面になってこの手の考える技術に触れる。

 

が、文系は大体卒論を書く1年しかトレーニング期間が与えられないし、大学によっては割といい加減にやっても出れちゃうので、トレーニングをきっちり受ける前に社会へ行き.......というのが日本の現状だろうか?

 

だからこそこの技術をある程度習得している理系の需要が商社やコンサルといったいわゆる文系の業界でもあるのだ。当然これらの業界が理系をほしがるのはその専門知識と、数字への強さ、多様性の確保など複数の要因があるだろうが。

 

 

就活を得たからこそわかるが、少なくとも私が見た限りでは、企業はこの問題解決能力を持っている人材をほしがっている。

私自身もある個人的な問題を解決するまでの過程を自己PRにして、ESやその後の選考を通った。

 

現在の社会は様々な問題であふれてる。地球規模の問題から個人の小さな問題まで。地球規模はともかく自分の周りの問題は自身が積極的に働きかけなければ解決できない。

 

より良い暮らしを行うための最初の一歩として十分に答えてくれる一冊だ。